米粉のパンとお菓子

ゆるくグルテンフリー

なぜグルテンフリーなのか

今日はなぜ私がグルテンフリーを始めたのかお話ししようと思います。

 

私は小麦粉でできたパン、お菓子が大好きです。今でも好きで、たまに食べることもあります。ただ、極力は控えようとしています。

 

それはなぜかというと、お腹の具合が悪くなるからです。

 

夕方6時くらいになると私のお腹はパンパンに張って、夕飯を食べた後はトイレにこもってしまう、そんな生活でした。女性ですから仕事上ストッキングを履く機会が多く、それがさらにお腹を締め付けて苦しかったです。それに、何より、恥ずかしい気持ちがとても強かったです。こんなにトイレにこもって周りに変に思われないかな、恥ずかしいな、といつも考えていました。

 

昔からこんな症状を繰り返し、胃腸内科では過敏性腸症候群と診断され、セレキノン、ポリフルというお薬を日常的に飲み続けていました。けど、正直言ってあまり効果がなかったんです。お医者さんには「ストレスがお腹にきているんじゃないかな?」と何度も言われました。もちろんストレスを感じることはあっても、それだけでこんなに体調が悪くなるもの・・?本当にそれが原因なのだろうか・・?とずっと悩み続けていました。

 

結婚してアメリカに引っ越し、料理学校に通い始めてから、毎日のように小麦粉のパンとお菓子を焼きました。併設していたカフェに提供するため、味見もかかさず行いました。自宅でも小麦粉でパンやお菓子を焼きました。大量の小麦粉を摂取して、ついに私の体調は最悪になりました。お腹がパンパンに張って、喉がつかえるような感じがとれず、食欲が全くなくなりました。友人とレストランに行っても、「具合が悪い」と言えずに冷や汗をかいたりもしました。一時帰国した際には、胃がん検査も行いました。結果は異状なし・・。

 

そんな中たまたま見つけた本がこちらです。

 

パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べてはいけません ―世界が認めたおなかの弱い人の食べ方・治し方

パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べてはいけません ―世界が認めたおなかの弱い人の食べ方・治し方

 


この本を読んだとき、「あ、私、小麦粉が体に合わないのかも」と思ったんです。

 

小麦粉大国アメリカにはセリアック病で苦しんでいる人が多く、グルテンフリーの食材が多くありました。また、お米も比較的入手しやすかったので、グルテンフリーを始めるのはそんなに難しくなかったです。小麦粉を控えた生活を始めたところ、これまで悩んでいたお腹の張りが全くなくなりました。今までの苦しみが何だったんだろうというくらい楽になったんです。

 

とはいうものの、もともと小麦粉が大好きなため、そんなに簡単に止められるわけではありません。

 

最近も調子に乗って、小麦粉でできたパンやお菓子をけっこうな頻度で食べていました。そしたら、お腹の調子が悪くなったんです。ああ、やっぱりだめなんだなと改めて認識することになりました。

 

私の場合、セリアック病や小麦粉のアレルギーというわけではないので、なるべく小麦粉を控える生活をすることにしています。調味料に入っている小麦粉、小さなお菓子くらいならあまり気にせず食べています。

 

私はすべての人がグルテンフリーすべきだ、と思っていません。お腹の調子がいいなら小麦粉のパンやお菓子を食べていいと思います。ただ、お腹の調子が悪い人がいるならば、もしかしたら小麦粉、あるいは何か別の食材のせいかもしれない、とお伝えしたいです。

 

私は小麦粉ほどではありませんが、いくつかお腹の調子が悪くなる食材があります。例えば、納豆、人工甘味料(0カロリーのお菓子等)、ガム、チョコ、皮付きのブドウ、辛い物等です。これらは大量に摂取するとお腹の調子が悪くなったり吐き気を感じます。あと、一番気を付けているのは「カフェイン」です。カフェインレスのコーヒーですら、飲みすぎるとお腹がぐるぐるしてしまいます。他にも、緑茶、紅茶、ウーロン茶等、カフェイン入りの飲み物はなるべく控えるようにしています。

 

なお、高FODMAP食材に関しては、私はすべての食材が自分の体に悪いわけではないように感じます。例えば一番NGとされている玉ねぎですが、これまでに体の不調を感じたことはありません。人によって合う食材、合わない食材があるのだと思います。

 

江田先生の本の中に「傾腸」という言葉があります。病院に行ったり、お薬を飲むだけではなく、自分の腸に耳を傾けて、何が原因となっているのか自分で調べてみることだそうです。自分の腸を守るのは自分しかいませんもんね。私の体験談が誰かのお役に立てれば幸いです。